飛行機墜落??

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先礼式は南仏の海辺にある教会で行われた(Cap Ferret. ほっそー分かる?)。

ちょうど5年前、彼らが結婚した時、証人として立ち会った懐かしい教会である。
ゴッドファザーとしてのスピーチがあるなど、一応スポットライトの当たる役柄であるため、演出に頭を悩ませた(関西人ではないのだが一応考えるあっかんべー)。

前々から聞いていたが、出席者の中で唯一キリスト教徒でない自分が先礼式に出席し、しかも日本の名前をフランス人につけるという事は、
南仏の片田舎の教会では前例のない、かなり異例の出来事であったらしい。

別にインパクトを狙ったわけではないが、
「日本」と「由緒」がこの子のセカンドネームのテーマならばと、
思い切って着た事のない着物を着る事にした。

初めて着るこの着物は地味だが、実の祖父が着ていたものであり、
それは言わば、自分のルーツに存在したものを着るという意味で
それも当日のコンセプトとマッチした。
まあ派手すぎると娘より注目されてしまうのでちょうど良かったと思っている。
いやでも・・・下駄で歩くのは意外と難しい。
なんとかそのうちマスターしたい。

最初の一時間は毎週恒例のミサである。
町中のキリスト教徒が集まる。
ミサの終盤、壇上に娘と夫婦と一緒に立たされると、
神父が「本日はめでたく、この子の先礼式があります。時間の許す皆様はどうか見守ってあげましょう。」
とミサの出席者に勧めた。
言うまでもなく、見慣れない衣服をまとった東洋人に目線は集中していたあせあせ(笑)。

「おいおい・・・こんな200人もの前で俺はスピーチするのか??」と
一瞬思ったが、その大半は帰っていったので、結局残ったのは親戚類・友人達を含めて約100人くらいか。

先礼式は対話式で神父を囲んで行われた。
神がどうだのを説き始める・・・こんな事言えないが、神を信じない俺には少々居心地が悪かった。
神父は、セリフの節々に東洋とか、異文化とか、異宗教という言葉を使ってできるだけユニバーサルな式にしようと努めた。

異教徒の俺に聖書を音読するようにも薦めるなど(写真)、色々な形で俺を宗教の枠組みに入れようとした。

そして会もタケナワ・・・
彼女が洗礼を受けた泉の近くで俺は自分の率直な気持ちを出席者全員に伝えた。

まずはこういう形でカトリックの厳格な儀式に参加を許してくれた
教徒の皆さん、そして教会に対する感謝の気持ちを述べた。

そして自分を選んでくれた夫婦に言葉にできない感動の気持ち(感謝の気持ちとは違う)を伝えた。

二人とは旧知の仲であること

ゴッドファザーの申し入れがあった時の感動

真剣に色々考えて導き出した名前である事

なぜ「由美」を選んだか

それにはどんなに素敵な意味があるのか

特に由緒の「由」にこだわったのは、
我々が生きている今日は過去の人間の歴史、
親や血筋といった伝統の上に存在するもので、忘れがちではあるが、
それを忘れず、感謝の気持ちを忘れずに生きるべきだと。

歴史・・・大きな意味では人間の歴史、小さな意味では自分史である。
二人の親の自分史、彼女の数ヶ月の自分史、全てに友人・親戚の存在は生きている。
そういう意味では彼女の名前に自分たちの存在が生きるという意味でも
素晴らしい名前であると・・・(自画自賛ウインク)。

・・・・自分で言うのも何だけどちょっと偉そうに締めくくっちゃったかな。
ま、わざわざアメリカからこのために来たんだから許してよ。

先礼式が終わると、着物のまま親友の運転するバイクにまたがり、そのまま空港に直行した。
紺の着物が風になびく高速道路。
追い越していくバイクを丸い目で追うドライバー達、
"Hey Samurai!!どこいくんだい??"という声がかかる度に爆笑していた。

楽しい週末だった。色々な事を感じた2日間だった。

しかし、飛行機に乗った数時間後、現実に引き戻されるのだった。
まだホテル暮らしをしていた頃だった。

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このページは、scottが2008年3月 8日 15:33に書いたブログ記事です。

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